株式会社新潟クボタ社長ブログ

平成29年(2017年) 新年挨拶

あけましておめでとうございます。旧年中は格別なるご厚情を賜り誠にありがとうございました。本年も倍旧のお引き立てを賜りますようお願いいたしますとともに、本年が皆様にとりまして平穏で実り多い年になりますことを心よりお祈り申し上げます。

平成29年はどんな年になるでしょうか。メディアなどは米国新大統領トランプ氏の動向が良くも悪くも全世界に影響を与え続けるとみているようです。私もそう思います。また日本の自然環境は、2011年東日本大震災以降、活動期に入ったかのようで災害に対する備えはなお一層ますようになるでしょう。農産物についても異常気象がもはや平常なのだと考えリスク分散やきめ細かい管理が求められていくでしょう。

ところで私はこのところ、大学などで時々農業問題などについて話をすることが増えてきました。講義終了後、日本農業の未来について学生に質問を受けることがあります。そのとき私はこう答えます。いま、そしてもうしばらくの間は苦しい局面が続くかもしれないが、そのあとは「黄金の日本農業」が現出し、優秀な若者のあこがれの職業になるであろう、と答えることにしています。

日本農業についてよく言われることが、1.農業従事者の高齢化や担い手不足 2.巨額な予算を投入しているにもかかわらず、農業産出額が低下し続けているーなどが主だと思います。しかし、よく考えてみるとこの姿は、デフレに苦しみ、少子高齢化に悩み続ける日本社会そのものなのです。日本農業に対しもう一つ言われるのが食糧自給率の低さ。その真の理由は莫大な輸入に対し、農産物輸出がゼロに近いということにあります。日本の高度成長だって、実は東京電力、電電公社(現NTTグループ)や国鉄(現JRグループ)などの巨大内需に支えられてきました。ただ、農業には、トヨタ自動車やパナソニックがいなかっただけであります。 日本農業はまさに日本社会の縮図であり、日本が抱える幾多の課題の先頭を走っている、といっても過言ではないでしょうか。周回遅れであるだけに、課題を解決できれば一気に先頭に躍り出ることだって可能なのであります。

担い手不足については、移民は避けて通れないでしょう。また、日本の得意なものつくりをいかして、ICT農業の開発、クラウドコンピューティングを生かした栽培管理、資本や技術力のある大企業とのコラボ、すでに多くの事例がスタートしています。また、安倍政権の政策により農産品輸出も大きな動きになってきました。

わが社もまだまだ不十分ではありますが、現在進めている中期五か年計画の中で、求める企業アイデンティティーをトータルアグリソリューションカンパニーと位置づけ、取り組みを強化しています。

親会社クボタとともに始めたお米の海外輸出は2012年の120トンから2000トンに達することができました。新潟市の国家戦略特区を活用して、始めたNKファーム新潟では、KSAS(クボタスマートアグリシステム)や鉄コーティングを使いながら従来にない低コスト農法の実証に取組んでいます。

無人農機では今年から実質的無人田植え機が圃場に登場します。ドローンの活用もわが社が先頭に立ち本年多くの農家様で活用されます。

わが社の内部でも変革が求められます。ITツールに活用が遅れていました。本年いっぱいかかると思いますが、スマホやSNSを使って担い手農家の皆様とより一体的なコミュニケーションを図っていきたいと思っています。農業機械も半導体の塊です。サービスの専用診断タブレット導入などの投資も大幅に増やしていきます。

本年もより一層お客様にご満足頂けるようサービス向上に努めて参りますので、引き続きお客様からのご愛顧を賜ります様、心からお願い申し上げます。