株式会社新潟クボタ社長ブログ

2012年新潟大学講義

この5月15日。私にとって年に1回の楽しみでもある新潟大学の講座名「地域に生きる思想」の講義をしてきました。確か2005年が初回で、今年で8回目になるかと思います。毎年これに備えて、資料を集めたり、パワーポイントを作成したり、これが結構楽しく、その上若い学生諸君と質疑応答するのも刺激的です。

今回の題は「会社経営にかける私の夢」です。題は毎年トピックにあわせ、少しずつ変わりますが、私が一貫してお話しているのが次の2点です。

1「稲穂の影から世界が見える」
2「若者よ起業せよ」

 稲穂の影から世界が見える、とは、毎日の食卓のちょっとした変化からでも、急速にグローバル化する世界の動きがわかるというものです。
 たとえば、最近大豆の国際価格が上昇して、納豆が高くなっています。こうしたことからでも、中国やインドなど新興国の勃興、ランドラッシュなど農地獲得の国単位の動き、アメリカのバイオエタノール政策の影響、世界を駆け巡る投機マネー、地球温暖化などからくる異常気象の頻発、日本の農政のあり方の諸問題、などなど多くの動きが関連して解き明かされるのです。
 私は、毎回、最近のこうしたトピックを取り上げて、いくつかの解説をしながら、学生諸君の学習に対し刺激を与えることができれば、と思っています。

二番目の、若者よ起業せよ、とはまさにこの字句通りです。私の持論ですが、この世界で価値を創造するのは企業活動においてだけであります。もちろん巨大な行政組織は重要ですが、あくまでも再配分に過ぎません。国を、社会を豊かにする「富」を創造する活動は企業だけであります。
 わが国では、いきなりベンチャー企業を起こすのは風土的に容易ではないのは事実です。民間企業に入り、実務を勉強した上で、新しいビジネスモデルを開発したり、新事業を開拓し、そこから社内ベンチャーや分社という形の起業をすることは十分可能です。

だんだん熱が入り、上着を脱いで話しています。この後の質疑応答がまた、新鮮な感覚で疑問を提起してくれたりして、私の楽しみの一つなのです。今日はこのあたりで終わりとします。